【親知らず抜歯が怖いあなたへ】抜く?残す?歯医者が教える「親知らず」との正しいお付き合いと、とっておきの裏技!

こんにちは!いわまる歯科クリニック鎌ケ谷の院長です。

突然ですが、皆さんは「親知らず」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?

「とにかく痛そう!」 「抜いた後、顔が四角くなるくらい腫れるんでしょ?」 「ペンチみたいな道具で、メリメリッと…ひえええ!」

はい、聞こえてきます。皆さんの心の悲鳴が(笑)。 インターネットで「親知らず 抜歯」と検索すると、なんだか恐ろしい体験談ばかりが出てきて、余計に怖くなってしまいますよね。

歯科医師である私でさえ、もし自分の口の中に厄介な親知らずがあって「明日抜きましょうね」なんて言われたら、夜も眠れなくなるくらいド緊張すると思います。歯医者だって痛いのは嫌ですし、怖いものは怖いんです。

「親知らずがたまに痛む気がするけれど、見て見ぬふりをしている」 「歯医者に行ったら、問答無用で縛り付けられて抜かれるんじゃないか」

そんな不安を抱えて、このブログにたどり着いてくださったあなた。 まずは、この記事を見つけて読んでくださって、本当にありがとうございます。

結論からお伝えします。 どうか、怖がらずに一度私たちにお口の中を見せてください。当院に来たからといって、いきなり麻酔の注射をして親知らずを引っこ抜くような乱暴なことは、絶対にいたしません。

今日は、皆さんが一番恐れている「親知らず」について、そもそも抜くべきなのか、どんな治療をするのか、そして痛みを極限まで減らす「とっておきの裏技」まで、わかりやすく、そして少しでも皆さんの気持ちがホッと軽くなるようにお話ししていきますね。 

■ 親知らずって、全部抜かなきゃダメなの?

皆さんが一番気になっているのは、「私の親知らず、抜かなきゃいけないの?」ということですよね。 実は、親知らずには大きく分けて「3つのタイプ」があります。

タイプ1:絶対に抜いたほうが良い親知らず タイプ2:そのままで良い(抜かなくて良い)親知らず タイプ3:むしろ、残しておいたほうが良い親知らず

「えっ!残しておいたほうが良い親知らずなんてあるの!?」と驚かれたかもしれません。順番に解説していきますね。

【タイプ1:絶対に抜いたほうが良い親知らず】 これは、一言でいうと「周りに迷惑をかけている不良のような親知らず」です。 ・横に向いて生えていて、手前の健康な歯をグイグイ押している ・半分だけ歯茎から顔を出していて、そこに汚れが溜まりまくっている ・すでに大きな虫歯になっている、あるいは手前の歯を虫歯にしている

これらは放置しておくと、手前の一生使わなければならない大切な歯(7番目の歯)を道連れにして、虫歯や「歯周病」を引き起こします。親知らずのせいで、手前の歯の周りの骨まで溶かしてしまう(歯周病を悪化させる)のは、本当にもったいない悲劇です。この場合は、勇気を出してお別れすることをおすすめします。

【タイプ2:そのままで良い親知らず】 ・まっすぐ綺麗に生えていて、上下の歯でしっかり噛み合っている ・歯磨きがきちんと届いていて、虫歯や歯周病になっていない

こういう「真面目で優秀な親知らず」は、無理に抜く必要はありません。奥歯としての役割を立派に果たしてくれているので、大切にお手入れして一緒に生きていきましょう。

【タイプ3:むしろ、残しておいたほうが良い親知らず】 ・完全に骨の中に深く埋まっていて、一生悪さをしそうにない ・手前の歯が将来ダメになった時に「移植」のドナーとして使える可能性がある

完全に埋まっていて何の症状もない場合は、わざわざ骨を削ってまで抜くリスクを冒す必要はありません。また、条件が合えば、他の歯を抜いたところに親知らずを「お引っ越し」させて再利用できることもあるんです。親知らず、意外と役に立つやつなんですよ!

■ 親知らずを放置すると起きる「怖い不具合」

「不良の親知らず」を放置すると、どんな悪さをするのでしょうか。 先ほどお話しした「手前の歯を虫歯や歯周病にする」という以外にも、厄介なトラブルを引き起こします。

例えば、疲れている時や寝不足の時に、親知らずの周りの歯茎がパンパンに腫れて、口が開かなくなったり、唾を飲み込むのすら痛くなったりした経験はありませんか?これを「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」と呼びます。ひどくなると、顔の形が変わるくらい腫れ上がり、熱が出ることもあります。

また、汚れが溜まりやすいので、強烈な「口臭」の原因にもなります。どんなに高級なマウスウォッシュを使っても、根本の汚れの巣窟(親知らず)をなくさない限り、ニオイは消えません。

■ 抜歯って何をするの?当院の心強い「スペシャルゲスト」

「抜いたほうが良いのはわかったけど、やっぱり抜くのが怖い!」 そうですよね。ここで、当院の抜歯の取り組みについてご紹介します。

まず、親知らずの抜歯は、歯茎にお薬を塗ってから麻酔の注射(これもできるだけ痛くないように工夫しています)をし、歯を揺らして抜きます。横に向いている場合は、歯を少し小さく分割してから取り出します。

実は当院には、2〜3ヶ月に一度、とっても心強い味方が来てくれています。 それが「口腔外科の専門医」の先生です!

親知らずの抜歯、特に横に向いていたり、骨に埋まっていたりする難易度の高い抜歯は、いわばお口の中の「外科手術」です。当院では、この口腔外科を専門とするプロフェッショナルな先生をお呼びしているので、わざわざ遠くの大きな病院に行かなくても、慣れ親しんだ当院の診療室で、高い技術の抜歯を受けていただくことが可能です。

■ それでも怖い!難しすぎる!という方への「とっておきの裏技」

「専門の先生がやってくれるのは嬉しいけど、やっぱり起きてる状態でゴリゴリされるのは耐えられない!」 「4本全部抜かなきゃいけないらしいけど、何回も通うなんて絶対に嫌だ!」

そんなあなたに、朗報です。 専門医の先生でもクリニックの設備では難しいような、神経にとても近い危険な親知らずや、患者様自身の「恐怖心がどうしても強すぎる」といった場合は、地域の頼れる拠点病院である「鎌ケ谷総合病院」の口腔外科へ、私が責任を持ってご紹介状を書かせていただきます。

大きな病院には、クリニックにはない素晴らしい「裏技」があるんです。

裏技その1:静脈内鎮静法(じょうみゃくないちんせいほう) 点滴でお薬を入れると、うとうとと半分眠ったような、お酒に気持ちよく酔っ払ったようなフワフワした状態になります。痛みも恐怖心もほとんど感じないまま、「あれ?もう終わったんですか?」という間に抜歯が終わってしまう、魔法のような方法です。歯医者の音がトラウマという方には本当におすすめです。

裏技その2:全身麻酔で「4本一気抜き」作戦 「もう、親知らずのことなんて一生考えたくない!寝てる間に全部終わらせて!」という方に、鎌ケ谷総合病院では、全身麻酔という選択肢もあります。 完全に眠っている間に、上下左右4本の親知らずをいっぺんに抜いてしまう方法です。これなら、怖い思いをするのは1回だけで済みます。通常、3泊4日程度の入院が必要になりますが、費用も健康保険が適用されて10万円程度で済むことが多いです。有給休暇を使って、お口の中の大掃除合宿に行くような感覚ですね(笑)。

■ 【学生さん・親御さん必見】知らなきゃ損する費用の話

最後にもう一つ、とっても大切なお話をさせてください。 私自身、3人の子どもを育てる父親ですので、子育てには本当にお金がかかる!ということを、日々身に染みて感じております(笑)。

もし、あなた(あるいはお子様)がまだ高校生以下であれば、親知らずの抜歯は「今」が最大のチャンスかもしれません。 なぜなら、お住まいの自治体の「子ども医療費助成(受給券)」が使えるからです!

親知らずの抜歯は、難易度によっては数千円から、先ほどの全身麻酔のようになると数万円の費用がかかります。しかし、この受給券を使える高校生までの期間に治療を済ませてしまえば、窓口での支払いは数百円、あるいは無料になるなど、ご家庭の金銭的な負担を劇的に抑えることができるのです。

親知らずは、年齢を重ねると骨と癒着して硬くなり、抜くのがどんどん大変になっていきます。若くて骨が柔らかく、回復も早く、しかも受給券が使えて費用も抑えられる。まさに「高校生までのうちに対処してしまう」のは、医学的にも経済的にも大正解だと言えます。 お子様が「奥歯の奥が痛い」と言い出したら、ぜひ早めに連れてきてあげてくださいね。

■ 最後に。まずは「おしゃべり」しに来ませんか?

いかがでしたでしょうか。 親知らずに対するモヤモヤした恐怖心が、少しでも晴れていたら嬉しいです。

何度も言いますが、当院のドアを開けたからといって、いきなり歯を抜くことは絶対にありません。 まずはレントゲンを撮って、あなたの親知らずが「どんな顔をして、どんな向きで埋まっているのか」を一緒にモニターで見ながら、作戦会議をしましょう。

「先生、やっぱり今日は抜く勇気が出ません」 もちろんOKです!痛みがなければ、心の準備ができるまで待つことも治療のステップの一つです。

「とりあえず診てもらうだけ」で構いません。 優しいスタッフと、おしゃべり好きな院長が、あなたからのご連絡を心よりお待ちしております。 親知らずの悩み、私たちと一緒にスッキリ解決しましょう!