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【「神経を抜く」と言われて絶望しているあなたへ】歯の寿命を救う魔法の薬「MTAセメント」のお話

2026年04月8日

【「神経を抜く」と言われて絶望しているあなたへ】歯の寿命を救う魔法の薬「MTAセメント」のお話

こんにちは!いわまる歯科クリニックの院長です。

突然ですが、皆さんは歯医者さんの診察台の上で、こんな恐ろしい宣告を受けたことはありませんか?

「あー、虫歯が深いですね。これは…残念ですが神経を抜かないとダメですね」

ガーン!!!ですよね。目の前が真っ暗になり、頭の中で「神経を抜く…痛い…終わった…」という言葉がグルグルと回るあの瞬間。他院でそう言われてショックを受け、夜も眠れずにスマホで検索魔になってしまった方が、今このブログにたどり着いてくださっているのかもしれません。

まずは、深呼吸してください。スゥーーー、ハァーーー。 大丈夫です。まだ諦めるのは早いです!

今日は、「なんとかして自分の歯の神経を残したい!」と強く願うあなたに向けて、当院で行っている【神経を温存する最新の治療法(MTAセメント)】について、できるだけわかりやすく、そして少しでも心が軽くなるようにお話ししていきます。

この記事を読み終わる頃には、きっと「よし、まだ希望はあるぞ!」と前を向けるようになっているはずですよ。


歯を「お城」に例えてみよう!〜虫歯のレベル分け〜

神経のお話をする前に、まずは私たちの「歯の構造」と「虫歯の進行」について、少しだけお勉強しましょう。難しい専門用語は使いません。歯を【ひとつのお城】だと思って想像してみてください。

お城の一番外側には、敵の攻撃から守るためのカチカチに硬い城壁があります。これを「エナメル質」と呼びます。 その城壁の内側には、少し柔らかい居住区画があります。これが「象牙質(ぞうげしつ)」です。 そして、お城の中心部、一番奥深くの安全な場所でドンと構えているのが、王様である「歯髄(しずい)」、つまり【神経】です。

虫歯菌という敵が攻めてきた時、お城はどうなるでしょうか?

レベル1(C1):敵が外側の城壁(エナメル質)を少し削った状態。まだ痛くありません。 レベル2(C2):敵が城壁を突破し、居住区(象牙質)まで侵入!冷たいものを食べると「しみる!」と感じます。 レベル3(C3):敵がとうとう王様の間(神経)まで到達!ここで「ズキズキする激痛」が襲ってきます。

一般的な保険診療の歯医者さんで「神経を抜きましょう」と言われるのは、この【レベル3(C3)】に達してしまった時です。王様が敵に囲まれてしまったので、お城全体が腐ってしまう前に、泣く泣く王様ごと外に出してしまおう、という決断なのです。

神経を抜く悲劇。それはチームの「大黒柱」を失うこと

「痛いのがなくなるなら、さっさと神経なんて抜いてよ!」と思う方もいるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。

私、実は学生時代からずっとサッカーをやっているのですが、歯の神経を抜くというのは、サッカーチームから「絶対に怪我をしない頑丈なキャプテン」と「危険をいち早く察知する名ゴールキーパー」を同時にクビにしてしまうようなものなんです。

歯の神経(王様)は、ただそこに座っているだけではありません。血液を通じて歯全体に栄養や水分を送り届ける「パイプライン」の役割と、虫歯菌が来た時に「痛い!危険だぞ!」と教えてくれる「防犯センサー」の役割を担っています。

神経を抜いてしまうと、栄養がいかなくなった歯は、みずみずしい生木から「枯れ木」のようにパサパサになり、ちょっと硬いものを噛んだだけでパキッと割れやすくなってしまいます。しかも防犯センサーがないので、次に虫歯になっても全く気付かず、気付いた時にはお城が完全に崩壊して「抜歯(歯を抜く)」という最悪のレッドカードが出されてしまうのです。

だからこそ、私たちは「なんとしてでも、ギリギリまで神経(王様)を守り抜きたい」と強く思っているのです。

救世主登場!魔法の薬「MTAセメント」

「でも、もう敵が王様の部屋まで入ってきちゃってるんでしょ?どうするの?」

そこで登場するのが、本日の主役【MTAセメント(直接覆髄法:ちょくせつふくずいほう)】です! なんだか強そうな名前ですよね。これは、虫歯菌に侵入されて穴が空いてしまった王様の部屋を塞ぐ、言わば「超・強力な魔法の修復モルタル」です。

虫歯を削っていき、神経がギリギリ見えてしまった(あるいは少し出てしまった)ところに、このMTAセメントを優しく詰めてフタをします。 このお薬のすごいところは、強い殺菌力で残った虫歯菌をやっつけてくれるだけでなく、なんと神経を守るために【新しい城壁(第二象牙質)を自分から作り出すように促してくれる】という、信じられないような自己再生パワーを持っている点です。

このMTAセメントのおかげで、昔なら「あー、これは神経を取るしかないね」と諦めていた歯でも、神経を残したまま治療できる可能性がグッと高まりました。まさに、歯科界の救世主なんです。


当院でMTA治療を受ける際の流れ

「その魔法の薬、やってみたい!」と思ってくださった方へ。当院にいらした際の、大まかな治療の流れをご紹介します。

ステップ1:まずはじっくり作戦会議(カウンセリングと検査) いきなり削りません!レントゲンを撮り、「本当に神経を残せる可能性があるか」をしっかり見極めます。すでに神経が完全に死んでしまっている場合は、残念ながらこの魔法は使えません。お口の状態をモニターで一緒に見ながら、納得いくまでご説明します。

ステップ2:超・精密な虫歯退治 麻酔をしっかり効かせてから、虫歯だけを丁寧に、慎重に取り除いていきます。健康な部分は1ミリだって無駄に削りません。

ステップ3:MTAセメントで優しくフタをする 神経が見えたところに、MTAセメントを慎重に置きます。この時は、無菌状態を保つために細心の注意を払います。

ステップ4:お祈り&お休みタイム(経過観察) フタをした後、仮の詰め物をして数週間〜数ヶ月様子を見ます。MTAセメントが新しい城壁を作ってくれるのを、あなたと一緒に祈りながら待ちます。「痛みが全く出ない!普通に噛める!」となれば、作戦は大成功です。

ステップ5:最終的な被せ物・詰め物をして完了! 神経が無事に生き残ったことが確認できたら、最後に美しくて丈夫な被せ物(または詰め物)をして、治療はゴールとなります。


気になる「費用」について、正直にお話しします

ここまで良いことばかり書いてきましたが、最後にとても大切な「費用」のリアルなお話をさせてください。 MTAセメントを用いたこの治療は、非常に特殊な材料と時間、そして精密な技術を必要とするため、健康保険が適用されない【自由診療(自費)】となります。

当院での大まかな費用は以下の通りです。

・MTAセメントを用いた虫歯治療(神経の保存):44,000円(税込) ・最終的な仕上げ(ジルコニアインレー/部分的な詰め物の場合):88,000円(税込) ・最終的な仕上げ(ジルコニアクラウン/すっぽり被せるタイプの場合):165,000円(税込)

※状態によってどちらの仕上げになるか変わります。

「うわっ、やっぱり高いな…」とため息をつかれたかもしれません。そのお気持ち、よくわかります。

でも、少しだけ想像してみてください。 もしここで神経を抜いて保険の銀歯を入れたとして、数年後に歯が割れて抜歯になり、何十万円もするインプラント治療をすることになったら…?あるいは、何度も治療を繰り返して、歯医者に通う時間とストレスを一生払い続けることになったら…?

この費用は、決して単なる「物の値段」ではありません。あなたの「大切な歯の寿命を10年、20年と延ばし、美味しくご飯を食べ続けるための最高の自己投資」だと私は信じています。もちろん、無理に勧めることは絶対にありません。選択肢の一つとして、ゆっくりご自宅で検討していただいて構いません。

諦めないで、まずは相談にいらしてください

いかがでしたでしょうか。 「神経を抜くしかない」と言われて絶望の淵にいたあなたの心に、少しでも希望の光が差したなら、こんなに嬉しいことはありません。

お城が崩れ落ちてしまう前に。 大切なチームのキャプテンをクビにしてしまう前に。

どうか一人で悩まずに、一度私たちにお口の中を見せてください。「先生、前の歯医者でこんなこと言われちゃって…」と、愚痴をこぼしに来てくれるだけでも大歓迎です。

もし、この記事を読んで「この歯医者さん、ちょっと面白そうだな」と思っていただけたなら、ぜひ当院の他のブログ記事(「歯周病ってホントに怖いの?」や「親知らずのヒミツ」など)も覗いてみてくださいね。

あなたからのご相談を、スタッフ一同、そして私、岩丸が最高の笑顔でお待ちしております!

【もしかして歯周病…?】怖がらなくて大丈夫!あなたのお口を守るための優しい「歯周病」のお話

2026年04月1日

こんにちは!院長です。

毎日の歯磨きでお口をゆすいだ時、「あれっ、ちょっと血が混じってる…?」とヒヤッとした経験はありませんか? あるいは、朝起きた時にお口の中がネバネバする、家族に「ちょっと口の臭いが…」と指摘されてショックを受けた、なんてことはないでしょうか。

「これって、もしかしてCMでよく聞く歯周病?」 「でも、歯医者に行ったら痛いことされるかもしれないし、怒られそうだし…」

そんな不安を抱えて、スマホでこのページにたどり着いてくださったあなた。まずは、この記事を見つけて読んでくださって、本当にありがとうございます。

結論からお伝えしますね。 「もしかして?」と思ったら、恥ずかしがらずに、そして怖がらずに、まずは私たちに見せに来てください!

今日は、ちょっと聞きなれない難しい言葉も出てくる「歯周病」について、できるだけわかりやすく、そして皆さんの不安が少しでも軽くなるように、じっくりとお話ししていきたいと思います。

「沈黙の病気」って呼ばれているの、知っていますか?

まず、歯周病ってそもそも何なのでしょうか? 一言でいうと、「歯を支えている骨(歯槽骨)が、細菌の感染によって溶かされてしまう病気」です。なんだかホラー映画みたいで怖いですよね。

歯周病の厄介なところは、「初期段階ではほとんど痛みがない」ということです。虫歯のようにズキズキ痛めば誰でも慌てて歯医者に駆け込みますが、歯周病は静かに、そしてゆっくりと進行していきます。だからこそ「沈黙の病気(サイレント・ディジーズ)」なんて呼ばれたりするんです。

こんな症状、当てはまりませんか?

  • 歯磨きをすると、歯茎から血が出る

  • 歯茎が赤く腫れている、またはブヨブヨしている

  • 朝起きると口の中がネバつく

  • 口臭が気になるようになってきた

  • 昔に比べて、なんだか歯が長くなった気がする(歯茎が下がってきた)

  • 硬いものを噛むと、歯がグラグラする、痛い

もし一つでも当てはまったら、それはお口からのSOSサインかもしれません。でも、「やばい、たくさん当てはまる…」と落ち込まないでくださいね。早く気づけたこと自体が、実はとてもラッキーなことなんですよ!

早期発見がカギ!そして「お口の中だけの問題」じゃないんです

なぜ私たちが「早く診せてくださいね」と口を酸っぱくして言うのか。それは、歯周病は早期発見・早期治療、そして重症化の予防が何よりも重要だからです。 歯を支える骨は、一度大きく溶けてしまうと、元の状態に完全に戻すことは非常に困難になります。家で例えるなら、土台の基礎がシロアリに食べられてグラグラになっている状態です。家が倒れる前に、一刻も早く補強しなければなりません。

さらに、最近の研究ではもっと怖いことが分かっています。 歯周病は、ただ「歯が抜ける病気」ではないんです。実はお口の中の細菌が血管に入り込み、全身に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。

特に「糖尿病」と歯周病は、お互いに悪化させ合う「最悪の悪友」のような関係です。糖尿病があると歯周病が治りにくく、逆に歯周病を治療すると糖尿病の数値が改善することがあります。また、「タバコ」も歯周病の大敵です。血管を収縮させてしまうため、歯茎の血の巡りが悪くなり、症状が隠れて重症化しやすくなります。

だからこそ、私たちは治療の前に、皆さんの「全身の状態(基礎疾患の有無や生活習慣)」をしっかりとお伺いします。当院では、お口の中だけを診るのではなく、必要であれば食事や栄養の観点など、全身の健康状態を一緒に見直していくような視点も大切にしています。お口の健康は、全身の健康の入り口ですからね!

歯医者さんに行ったら、何をされるの?~歯周病治療のリアル~

「よし、行ってみようかな。でも、具体的に何をされるのか分からないからやっぱり怖い…」 そうですよね。見えないお口の中で何をされるか分からないのは恐怖です。ここで、当院の歯周病治療のステップをこっそりお教えします。いきなり痛いことはしないので安心してくださいね!

① まずは作戦会議と「毎日のトレーニング(口腔衛生指導)」

実は歯周病治療って、ジムでの筋力トレーニングとすごく似ているんです。私たちがどんなにクリニックで頑張って汚れを落としても、毎日ご自宅でのケアが間違っていれば、またすぐ細菌は増えてしまいます。 ですから、まずは歯科衛生士という「お口のパーソナルトレーナー」が、あなたにピッタリの歯ブラシの選び方や、正しい磨き方を優しく指導(口腔衛生指導)します。これが一番大切で、一番効果のある治療の第一歩です!

② 敵の鎧を剥がす!「歯石の除去」

毎日の歯磨きでは落としきれず、石のようにカチカチに固まってしまった汚れを「歯石」と呼びます。これは細菌の強力なマンションのようなものです。専用の器具を使って、この歯石を丁寧に取り除いていきます。少しチクチク感じることもあるかもしれませんが、終わった後は歯の表面がツルツルになって、とっても気持ちいいんですよ!

③ それでも手強い敵には…「歯周外科治療」と「再生療法」

歯石を綺麗にしても、どうしても歯茎の奥深くに隠れている細菌が取りきれない、あるいは骨が溶けてしまっている重症の場合は、次のステップへ進むことがあります。 歯茎を少しだけ開いて、奥底の汚れを直接目で見て綺麗にお掃除する「歯周外科治療」です。さらに、条件が良ければ、特殊なお薬を使って溶けてしまった骨や組織を回復させる「再生療法」という高度な治療を行うこともあります。現代の歯科学は進歩しています。「もうダメかも…」と思う歯でも、救えるチャンスはたくさんあるんです。

④ 【重要】「抜歯(歯を抜くこと)」も、立派な治療です

最後にお伝えしたい、少し厳しいけれど大切な真実があります。それは「抜歯も歯周病治療の大切な選択肢の一つ」だということです。

「えっ、歯医者なのに歯を抜くの?残してくれないの?」と思われるかもしれません。もちろん、私たちはプロフェッショナルとして、あなたの歯を一本でも多く残すために全力を尽くします。 しかし、グラグラで噛めず、周りの骨をどんどん溶かし続けている歯を無理に残すことは、例えるなら「カゴの中の腐ったリンゴ」をそのままにしておくようなものです。そのまま放置すれば、隣の健康な歯の骨まで溶かしてしまい、道連れにしてしまいます。

全体のお口の健康を守るため、そしてこれ以上骨がなくなるのを防ぐために、あえて「戦略的に歯を抜く」という決断をお願いすることがあります。これは諦めではなく、あなたの未来のお口を守るための、前向きな「治療」なのです。どうか、その時は一緒に最善の方法を考えさせてくださいね。

卒業はありません。ずっと続く「二人三脚」のメンテナンス

無事に治療が終わって、歯茎が引き締まり、血も出なくなった! 「先生、これで歯医者通いとはオサラバですね!やったー!」

…と言いたいところですが、ちょっと待ってください(笑)。 ここからが本当のスタートです。歯周病は、油断するとすぐに再発してしまう病気です。せっかく手に入れた健康なお口を維持するためには、美容院に通うような感覚で、定期的にクリニックでプロのクリーニング(維持管理・メンテナンス)を受けることが絶対に必要です。

これからは「治療」のために来るのではなく、「お口のサッパリ感」を味わうために、笑顔で定期検診にいらしてください。私たちも、皆さんの健康な笑顔に定期的にお会いできるのが一番の喜びなんです。

最後に:勇気を出して、まずはご相談を!

いかがでしたか?歯周病治療について、少しでもイメージが湧いて、恐怖心が薄れていたら嬉しいです。

「ずっと放置していたから、先生に怒られるんじゃないか」 「ボロボロの口の中を見せるのが恥ずかしい」

そんな風に悩んで、一人で抱え込んでいる時間は本当にもったいないです!私たち歯科医師やスタッフは、毎日たくさんのお口の中を診ています。どんな状態であっても、私たちが考えるのは「どうやって怒ろうか」ではなく、「どうやってこの方を笑顔にしようか」ということだけです。

痛いことや無理な治療を、勝手に進めることは絶対にありません。 まずは「ちょっとお話ししに行こうかな」「相談だけしてみようかな」という軽い気持ちで大丈夫です。

あなたの勇気ある一歩を、スタッフ一同、優しい笑顔でお待ちしております!

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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