こんにちは。いわまる歯科クリニック鎌ケ谷の岩丸です。

昨日から3日間、内覧会を開催しております。

初日だった昨日も早速たくさんの方々にご来場いただき、院内を見学していただくことができました。

 

その中で、来場者の方から様々なご質問をいただきましたので、ピックアップしてお答えしてみたいと思います!

 

 

『MTAセメントの治療は、費用はいくらかかりますか?』

 

 

MTAセメントを用いた治療についてご説明します。

これは、神経に到達するほどの、深い虫歯ができてしまった歯に用いられる治療法です。深い虫歯はあるけれど、痛みはそれほど感じていない、という歯が、治療の対象です。通常、神経に到達する虫歯がある場合、虫歯に侵された部分を全て綺麗に削りとります。そうすると、神経の一部が、顔をのぞかせます。この状態を、「露髄」といいます。「露髄」した時、その露出の範囲にもよりますが、基本的には神経を取ることになります。これは、露出した神経の表面は、口の中の細菌など、外部の刺激に触れてしまい、近い将来、炎症を起こして、痛みの原因となってしまうためです。

この時登場するのが、MTAセメントです。

MTAセメントで、露出してしまった神経を直接覆うことで、神経を取り除かずにそのまま保護して、痛みを引き起こさないままに、神経を残せることが期待できます。この治療法を、「直接覆髄」と呼びます。直接覆髄を行った後、数日後に、痛みがないままに神経が生きていることを確認して、形を整えて型をとり、詰め物を制作します。

 

このMTAセメントによる神経温存療法ですが、現在、保険適用とはなりません。

費用は、自費診療で、30,000円(税別)です。この場合、その後の、詰め物の治療も自費診療となりますので、50,000円〜60,000円(税別)の詰め物の中から選択して頂きます。ですので、合計で、80,000円〜90,000円(税別)の費用が必要です。

リスクとしては、詰め物まで治療が終了した後、数ヶ月後に、噛むと痛い、冷たいものがしみるなどの、疼痛症状が出てしまうことがあります。この時は、残念ながら神経を取り除く治療が必要となります。

 

 

MTAセメントは保険診療の適応となりませんが、直接覆髄という治療方法自体は、保険診療でも認められています。その時は「ダイカル」という材料を、MTAセメントの代わりに用います。しかし、ダイカルで神経を覆って保存できる歯は、限られてしまうのが現状です。ダイカルの使用では、高い確率で治療後の痛みが出てしまうと考えられる場合には、神経を取り除いて、根管治療を適用させていただいております。その際にも、口腔内写真や、マイクロスコープを用いて、虫歯や神経の露出の大きさをお見せして説明を行なっています。

また、虫歯が深く神経の保存が危ぶまれる状況では、もう一つ方法をご用意しています。この方法は、保険適用となりますが、2〜3ヶ月ごとに何度か来院が必要です。大きな虫歯を、段階を追って少しずつ取り除いていきます。虫歯を少しとったら、フッ化物を含んだセメントを載せて蓋をし、神経の近くに硬い組織(修復象牙質)ができてくれることを期待する方法です。

 

この様に、虫歯の治療にも、様々な方法があり、それぞれに利点と欠点があります。パーフェクトな方法はありません。いくら高額な治療を選択したからと言って、「完全な」「全く痛みの無い」「永久に使用できる」材料や方法、結果はえられないのです。ですので、いわまる歯科クリニック鎌ケ谷では、患者様に

「お口の状態を目で見てわかる様に説明すること」

「治療の選択肢を、なるべく多くご提案する」

「メリットとデメリットを正確にお伝えする」

「患者様に治療を選択していただける時間を設ける」

という事を、重視して診療させていただいております。