歯並びって治した方が良いの??
2022年02月25日
こんにちは。
いわまる歯科クリニック鎌ケ谷、院長の岩丸です。
いわまる歯科クリニック鎌ケ谷のブログでは、歯医者さんでの治療内容について、患者様からご質問を多く受ける内容について、解説しております。
前回、お子様の歯並び(反対咬合)について書かせていただきました。
歯並びの治療について、もう少しお話ししてみようと思います。
歯並びの乱れ(歯列不正)には、次のようなものがあります。
①上顎前突(でっぱ)
②下顎前突(受け口、反対咬合)
③開咬
④叢生
⑤過蓋咬合(深い噛み合わせ)
などです。
歯列不正があると、将来的に自分の歯を失うリスクが、高いと言われています。
「8020」という言葉をご存じてしょうか?これは80歳で20本自分の歯がある!という状態の事です。これの「8020」の達成率が、歯列不正があると非常に低くなってしまうというデータがあるようです。
反対咬合や開咬の人で、8020を達成できている人は、ほぼいないようです。
見た目が気になることをきっかけに、歯並びの相談を受ける事がありますが、見た目の問題以上に、「自分の歯で一生噛めるか?」ということにとって、歯列不正の改善は重要なことなのです。
前回のブログで、反対咬合の治療方法の一つとして、「ムーシールド」をご紹介いたしました。「ムーシールド」は、樹脂でできたマウスピースを利用して、舌、口唇の圧をコントロールし、反対咬合の改善を目指すものです。
当院では、ムーシールドによる反対咬合の治療のほかに、固定式の拡大装置と筋機能方法を併用した方法も行っております。これは上顎に、ネジのついた装置をつけて成長を促進させる方法です。上顎の骨は、実は一個の骨ではなく、2枚の板状の骨が真ん中で軟骨を介してつながっています。その軟骨の部分を、毎日少しずつ広げて、大きくしていく方法です。(なんだか痛そうですね。。。)10歳くらいまでの、上顎の成長期に使用することで、効果が望めます。
顎の骨の成長を利用して行う矯正治療ですので、大人になってから行う矯正治療と違って、永久歯を抜歯せずに済む可能性が高まるというメリットがあります。デメリットとしては、毎日、親御さんにネジを回してもらう必要があったり、物が挟まりやすいので清掃をきっちり行なってもらう必要があったりします。
このように、歯列矯正といっても、治療方法や考え方は、さまざまです。お子様にあった治療方法を選択するお手伝いからできればと考えております。